約束が果たされていない? パレス指揮官、鈍い補強に不満…「またしてもスタートから躓きうる」
【欧州・海外サッカー ニュース】クリスタル・パレスのオリヴァー・グラスナー監督が今夏の補強動向に不満を抱くようだ。
FAカップ王者のパレス。ヴィクトル・ギェケレシュを獲得したアーセナルがエベレチ・エゼに焦点を移し、6000万ポンド前後のオファーを準備していると報じられている。パレスが設定する6700万ポンドに及ばない額だが、アーセナル行きで決着するとの見方がなされており、エゼ本人にも前向きとの報道。さらに続報ではエゼがタイトルとチャンピオンズリーグ出場のチャンスととらえているともいわれる。
グラスナー監督はこの状況を憂いる様子。FAカップを制したことでクラブから補強の約束をとりつけたオーストリア人指揮官だが、新シーズンの開幕が迫るなか、依然として戦力が乏しい状況にある。
オーストリアメディア『Kronen Zeitung』のインタビューでこう述べている。
「全選手が残っているものの、今のところ、移籍市場で十分な成果を上げられていない。今季はより積極的な補強に乗り出し、早めに新たな選手を獲得すると約束されていたんだ」
「現時点でフィールドプレーヤーは17人だ! これ以上は選手を失いたくない。そうなったら、昨季のように移籍市場の最終日に4選手を獲得するようにことが起き、またしてもスタートから躓きうる」
エゼのような選手を失うようなことがあれば、ここまで目立った補強なしのチーム状況からしても、グラスナー監督にとって大きな痛手に。補強の動きが滞っているパレスだが、プレシーズンはすでに始まっており、次戦はアウグスブルクと対戦し、その先の8月10日にはリヴァプールとのコミュニティ・シールドを控える。
