アーセナル, 海外の反応

「ファンはパフォーマンスではなく、値札で評価していた」元アーセナル最高額の男が苦しんだ当時を振り返る

【欧州・海外サッカーニュース&移籍情報】2019年にアーセナル(プレミアリーグ)に加入したニコラ・ペペだが、期待に応えることができず、昨夏に退団した。

元アーセナルのニコラ・ペペが古巣について語った。

リールで注目を集めたペペは、2019年夏に当時のクラブ史上最高額である7200万ポンド(約142億円)でアーセナルに加入。しかし、在籍した4シーズンで大きなインパクトを残すことができず、ニースへの期限付き移籍を経て、昨夏にクラブと契約解消に至った。その後、トルコのトラブゾンスポルに加入した同選手だが、今夏に退団し、現在フリーエージェントになっている。

アーセナルで難しい日々を過ごしたペペは、イギリス『BBC』で当時を振り返り「まったく簡単ではなかった。それに、ファンは僕のパフォーマンスに満足していなかった」と話し、思いを続けた

「最初にアーセナルに加入したとき、ファンは僕のパフォーマンスでは評価しなかった。彼らは僕のプライスタグで評価したんだ。でも、僕としてはアーセナルでいくつかの最高のことをやったと思う。アーセナル時代を後悔してはいない。でも、僕の移籍金は彼らにとっての最高額だったから、彼らは僕が毎試合で得点を取ることを期待していた」

「アーセナルが僕を2000万ポンドで獲得していれば、おそらく状況は変わっていただろう。これは選手の過ちではない。でも、これが今のフットボール界で、ときどき理解できないことが起きる。すべての試合で彼らのベストのパフォーマンスができていない(ミハイロ)ムドリクやアントニーといった選手たちもいる。でも、彼らだって決して悪い選手ではない」

また、ペペはアーセナルを指揮するミケル・アルテタ監督からの全幅の信頼もなかったとも漏らした。

「僕にはいつだってアルテタと最高の関係性があった。ただ、彼は僕のことを完全に信頼してはいなかったし、これは残念なことだ。彼は勝てるチームを作り上げたけど、残念ながら僕はその中にはいなかった。でも、彼は僕が尊敬する人間であり、彼が僕に敬意を払っていることも知っている。僕は彼の成功を祈っている」
GOAL

アーセナル, 海外の反応, 海外サッカー

ウーデゴーア、レアルでの日々を回想「素晴らしい経験だった」…アーセナル加入は「最善の決断」

アーセナルに所属するノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアが、レアル・マドリード在籍時を振り返った。14日、イギリス紙『デイリーメール』がコメントを伝えている。

 15歳でA代表デビューを果たすなど若い頃から将来を嘱望されていたウーデゴーアは、2015年1月に複数クラブによる争奪戦の末にレアル・マドリードへ加入。弱冠16歳にして世界屈指のメガクラブの一員となった。しかし、そこで待ち受けていたのは、トップチームで出場機会を得られず、国内外へのレンタル移籍を繰り返す日々。最終的には“白い巨人”の主力に定着できぬまま、2021年夏にアーセナルへの完全移籍を決断した。

 公式戦通算11試合の出場に終わったレアル・マドリード時代とは一転、アーセナルでは充実の時間を過ごしているウーデゴーア。加入直後から中盤の絶対的主軸に君臨し、ここまで公式戦通算117試合の出場で28ゴール16アシストという成績を残している。また、ミケル・アルテタ監督からの信頼も厚く、昨シーズン開幕前には23歳の若さにしてキャプテンに就任した。

 先月にはアーセナルとの契約を2028年6月末まで延長した24歳の司令塔は、出場機会を得られずに苦しんだレアル・マドリード在籍時について「素晴らしい経験だった」とコメント。そのうえで、アーセナルへの完全移籍加入という自身の決断と、世界各国のスター選手が集う“白い巨人”での日々を次のように回想している。

「マドリードで過ごした時間は非常に良いものだった。おそらく一部の人は違うと思うかもしれないけど、前向きなステージだったよ。多くを学び、成長し、世界最高の選手たちとトレーニングすることができたんだ。でも、最終的には退団が僕にとって最善の決断だったし、もっとプレーして成長し続けたかった。彼らと一緒にプレーすることができて楽しかったよ。チャンスが早すぎたのかもしれないね」

 今や世界屈指の攻撃的MFへと成長したウーデゴーアは「自分が下した決断とその結果には満足している。レアル・マドリードを通らなければ、今のレベルには到達できなかっただろうね」と語る。レアル・マドリードで世界各国のスターと時間を共にし、アーセナルでその才能を完全開花させた司令塔は、今後どのような成長曲線を描くのだろうか。アーセナルにとって20年ぶりのリーグ制覇を目指す今シーズンのプレーにも注目が集まる。
SOCCERKING