無所属が続いていた元ベルギー代表アザール、現役引退を発表「夢を叶えることができた」
元ベルギー代表FWエデン・アザールが、10日に自身の公式SNSで現役引退を発表した。現在32歳のアザールは、フランスのリールでプロデビューを飾り、リーグ・アン年間最優秀若手選手賞とリーグ・アン年間最優秀選手賞を、それぞれ2度受賞するなど中心選手として活躍。2012年夏に加入したチェルシーでも公式戦通算352試合出場110ゴール92アシストという圧巻の成績を残し、約7年間の在籍で合計6つのタイトル獲得に大きく貢献した。
2019年夏には最大1億3000万ポンド(現在のレートで約237億円)とも報じられた移籍金でレアル・マドリードに加入したものの、度重なる負傷離脱の影響もあり、期待されていた活躍を見せることができず。4シーズンで公式戦通算76試合出場7ゴール12アシストという成績に留まり、今夏に契約解除が発表され、以降は無所属の状態が続いていた。
アザールは、10日にInstagramを更新。次のような言葉で現役生活に別れを告げた。
「自分自身の声に耳を傾け、適切なタイミングで止めるという決断を心得なければいけない。16年間で700試合以上に出場してきたプロサッカー選手としてのキャリアに終止符を打つことにした」
「ヨーロッパ、そして世界中のピッチでプレーし、楽しむという夢を叶えることができた」
「キャリアのなかで、素晴らしい人々、監督、コーチ、チームメイトに出会うことができた。僕がプレーしたリール、チェルシー、レアル・マドリード、そしてもちろんベルギー代表にも、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思う。家族、友人、アドバイザー、そして良い時も悪い時も僕のそばにいてくれた人たちに特別な感謝を」
「最後に、これまでプレーしてきたすべての国で、ずっと僕を応援してくれたファンの皆さんに心から感謝したい。今は家族や友人と楽しみ、新しい経験をする時だ。ピッチの外でまた会おう」