イングランド, 海外の反応

マグワイアがEURO2024“落選”を回想…代表への批判には「これがトーナメントのサッカーだ」と反論

 マンチェスター・ユナイテッドに所属するDFハリー・マグワイアが、EURO2024を戦ったイングランド代表への批判に反論した。26日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えている。

 今大会の優勝候補に挙げられ、史上初の欧州制覇を目指してEURO2024に臨んだイングランド代表。薄氷の勝利が続いた状況に国内のファンやメディアから少なくない批判が集まったものの、無敗を維持しながら2大会連続で決勝へと駒を進め、最終的にはスペイン代表に敗れたことで準優勝となった。

 これまで継続的に“スリーライオンズ”に招集を受けながら、惜しくもEURO2024の最終メンバーからは外れてしまったマグワイア。現在マンチェスター・ユナイテッドが行っているアメリカツアー中に『BBC』の取材に応じた同選手は、「確かにパフォーマンスは素晴らしかったとは言えないかもしれないが、これがトーナメントのサッカーだ」と述べつつ、「メディアやファンがこのチームに何を期待していたのか、僕にはわからない。初戦でセルビアを4-0で倒し、デンマークを3-0で倒すことだったのか?ただ公園を散歩するように楽なものだと思っていたのだろうか」と代表チームに向けられた批判に反論している。
SOCCERKING

セリエA, マンチェスター・ユナイテッド, 海外の反応, 海外サッカー

「毎試合世界一じゃなきゃダメなのか?」伊レジェンドがマグワイアを擁護! 推し選手は「ジャガー相手に100Mを走れるかも」

元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ(ロサンゼルスFC)が、厳しい立場に置かれているイングランド代表DFハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド)を気遣った。英メディア『SPORT BIBLE』が9月21日付けで伝えている。

 マグワイアは2019年にレスターから8000万ポンド(約120億円)もの移籍金で、名門ユナイテッドに加入。2020年からはキャプテンも務めているが、近頃は低調なパフォーマンスが続き、6位に沈んだ昨季は戦犯の1人に。今季は開幕2戦こそ先発に名を連ねたものの連敗を喫し、3戦目以降は控えに甘んじている。

 長年在籍したユベントスを退団し、今夏からMLSでプレーする38歳のレジェンドは、英紙『The Times』で、この9歳下の後輩に言及。擁護の姿勢を見せている。

「マグワイアの状況は悲しいよ。良い選手だからね。ユナイテッドは多くを要求しすぎる。8000万ポンドを払ったからといって、毎試合世界一じゃなきゃダメなのか? それは間違っている。市場の価値は、自分ではコントロールできない多くの側面に左右される。自分のせいではない」

 クラブレベルで苦戦するなか、マグワイアはネーションズリーグのイタリア戦とドイツ戦に向けた最新のイングランド代表メンバーに選出された。キエッリーニは「ワールドカップで勝ちたいなら、キープレーヤーに問題があっては無理だ。マグワイアはチームのキープレーヤーの1人で間違いない」と、警鐘も鳴らしている。 「彼と(ジョン・)ストーンズは良いコンビだ。マグワイアはリオ・ファーディナンドではないかもしれないが、十分な実力を持っている。ただ、このような状況では、(イングランドが)ベストを尽くすのに役立たない」

 一方で、お気に入りの選手には、同じくイングランド代表DFのカイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)の名を挙げている。

「私はカイル・ウォーカーが大好きだ。信じられないほど良い選手だ。どうやったらあんなに速く、あんなに強くなれるんだろう。ジャガー相手に100メートルを走れるかもしれない。彼は素晴らしいよ」

 キャリアの危機に直面しているマグワイアは、カタール・ワールドカップに挑むイングランド代表で居場所を作れるか。そのためにはユナイテッドでのレギュラー再奪取が欠かせない。