天才ジダン、フィジカルな現代サッカーにビビる「昔はテクニックがあれば誤魔化せたが…」
かつてフランス代表の10番として世界最高峰の選手に君臨したジネディーヌ・ジダン。
『Téléfoot』のインタビューでこんな話をしていたことが話題になっている。
「現在のサッカーはフィジカル的に大きく変わった。
当時はフィジカルがよくなくても、大したことではなかった。テクニックがあればなんとかなった。だが、今はより難しくなっている。
私にとってもフィジカルが問題だったかもしれない。
真面目だったし、(酒ではなく)水を飲み、ストレッチをしても、回復するのが難しかった。
2023年のフィジカルに自分が準備ができていたかは分からない」
現在は無所属のジダンはサッカーをよく見ているという。彼が引退したのは2006年だが、当時と比べるとテクニック以上にフィジカル的要素が大きくなっているとのこと。
実際、自分もフィジカルに苦しんだと感じており、いまのフィジカルサッカーのなかでやっていけたのるかも疑問に思っているようだ。
・偽りの謙虚さ
“ヘッドバットマン”を知ってる奴なら誰でも全盛期のあいつが鋼の肉体を持っていた事を知っている
・ジズー(ジダン)はやれるだろ、ぶっちゃけ
今、プレーした方がコンディションが良いまである
しかもあの力強さ、テクニック、センス、能力だよ
Re.
ジダンやリケルメみたいなテクニックに恵まれてても”スロー”な選手って現代じゃ低い位置じゃなきゃプレー出来ないと思うよ
試合のリズムを司るようなさ
攻撃的な選手ってよりブスケツとかジョルジーニョみたいな選手だ
Re.★
ジダンはそこまでスローじゃないぞ(リケルメはスローだけど)、それに反射神経が抜群だからな
Re.★
ジダンがスローには思えないなあ
マークを一瞬で剥がすし、とかく頭の回転が速い
相手選手がなんかやろうとした時には大体もう勝負はついている
・ロイ・キーンですらジダンが一番強くタフな相手の一人だったって認めてるからな
Re.
ジダンは体の強さの事だけを言ってんじゃないと思うよ
スタミナとかさ
最近の試合じゃミッドフィルダーは90分間プレスに走り回らなきゃならない
ジダンは自分にはそんなエンジンが搭載されてないって言ってんじゃないかな
・テクニックを伸ばすのは、フィジカルを鍛えるよりも難しいだろうしな
例えばもし90年代からジダンを連れ出して
現代のピッチに放り込んだら確かにフィジカル面で苦労するかもしれない
だけどジダンを今の選手達と同じトレーニングをさせて試合でプレーさせたら、かってと同じような輝きを放ってくれると思うよ
・ジダンがそう言うのは興味深いね
30年前のクライフなら最近の試合を観て”これがフットボールなのか?”ってため息を漏らしていたと思うよ
ドイツが圧倒的なフィジカルと根性で何もかもを勝ち取っていた時、みんなだって口々に文句を言っていただろ?
今でもジダンのプレーが見たいって奴はいくらでもいるだろうし、ジダンを特別な選手って考える人間もいくらでもいるだろう
じゃあ司令塔をどこに置きゃいい?って問題はプレスシステムがフットボールを席巻して以来ずっと問題になっている
・アスリートが全般的により速く、より強く、より良くなっていってるって感じる
ストライカーつったら、体が小さくスピーディ、テクニック抜群ってイメージがあったけど
最近じゃスピードがあって更に体も強いストライカーが相手ディフィンダーをひぃひぃ言わせてるもんな
・これこそまさに異なる時代の選手達を単純に比べられない理由だな
フィットネス面だけを見れば現代の選手達は20年前、30、40年前の選手達を圧倒している
さらにクラブレベルでも(データ分析、トレーニングプログラム、ビデオ分析、心理学的トレーニング)なんかの利点を最大限活用してきた
フットボールはレジェンド達がプレーしていた頃とはもう完全に別もんなんだよ
Re.
そうだよね
どの時代も異なるスタイルフットボールをプレーしてる
選手達に求められるスキルセットが変わってくるのは当然だ
Re.
だな、ヨハン・クライフなんざ煙草を吸いながらプレーしてたさ
Re.
アッレグリのユーベでは話が違うぞ、あいつらまだ2001年式のトレーニングを取り入れてるらしいからな
Re.
ルール一つ取っても変わり続けてるからな
バックパスルールが出来ただけで1992年以前のゴールスタッツは無意味になっちまった
それからもちろんオフサイドの変更、選手はより保護されるようになり、最近じゃVARなんてのも登場した
これだけ色んな変化が起こっているのに異なる時代の選手を単純に比べるのだなんて不可能だよ
Re.
昔のスタープレーヤー達が頻繁にラフプレーのターゲットになってた事も見逃してる
試合の間に何度も何度も執拗にだ
今じゃ一発レッドみたいなタックルでも笛すら吹かれない事なんてざらにあったんだ
今日のメッシ、クリスティアーノ、エンバペ、ヴィニシウスetcが80年代のマラドーナが試合の間中浴び続けていたタックルをずっと受けてりゃ一週間もたないと思うよ
ヴィニシウスを守れって言ってる奴等は正しいが、ヴィニシウスが受けてる酷いプレーなんざ昔のスター選手達が食らっていたラフプレーの1%ほどですらない
昔の方が良かったって事を言ってる訳じゃない
ただ昔の試合で活躍する事の難しさもそれなりにあったんだよ、って話しだ
みんなが信じようが信じまいが、現代の選手達って昔の選手達と比べりゃはるかに守られてんだわ
・ああ…スピードとパワーが昔と今との最大の違いだろうな
特定の任務を遂行する為にプログラムを組まれたまるでマシーンのような選手達…
20年前にはたくさんいた”魔法”が使えるような選手達はもうほとんどいない
今の選手達は最高峰の技術を備え、1秒単位で最適な判断を下し、簡単にボールを失ったりはしない
Re.
率直に言って2,30年前だって魔法が使えるような選手はごくわずかだったよ
Re.★
しかもみんな上手くいった魔法のパス一つだけを覚えていて
相手チームのチャンスにつながった5つ6つのミスパスは綺麗さっぱり忘れちまってるからな
このミスのせいでチームは慌てふためくんだよ、このトレクァルティスタ様達が引いてディフィンスに参加するだなんてもってのほかだからな
例えばレアル・マドリーのグティは、ハイライトでは見た事も無いような最高のパス集を持っている
ただ実際を言えば俺はあそこまで走らないミッドフィールドの選手を今まで見た事がない
特にキャリアの終盤な
Re.
ああ、今の選手達ってとにかくボールを失わない事/自分達の役割の中でプレーする事を厳しく指導されてるよね
現代の若い選手達って15年前の若い選手達よりも遥かに高い技術を持ってるけどピッチで自分を自由に表現するような創造的なプレーは極端に少ない
そんな事が出来るのはヴィニシウスJr…ネイマール…本当に一握りの選手達だ
伝統的な10番が死んじまったのは残念
10番こそがまさにみんながフットボールを見る理由だったんだ、誰もがその芸術性と想像力に目を奪われる
俺はハーランドみたいな選手が何度ごっつぁんでハット決めようともちっともハートに響かない
Re.★
10番の仕事は8番がこなすようになったんだと思う
正直、これは俺が知ってるほとんどのチームスポーツで起こった自然な流れだ
バスケットボールじゃ3番が4番になり、4番が5番になった
ポジションが変わっていく事でチームはよりダイナミックになっていくけど創造性って部分は失われていくかもしれない
だけどモドリッチやKDBみたいな選手は低い位置でプレーしながらも昔ながらのスタイルを持ってるように感じる
もしかしたら過去の遺物なのかもね
だけどあいつらだってどのトップクラブからも引っ張りだこで、チームの重要な役割を担っているんだよ
レアル・マドリーはモドリッチの穴を誰が埋めるかを見る為に4人ものミッドフィルダーを買ったからな
Re.★
NBAでも同じ事が起こったよ
チームが分析を取り入れ始め、ほとんどの選手達に特定のエリアからシュートを打たせないようにしたんだ
例え今の選手達が昔の選手達に比べテクニックがあろうが、コービーみたいなフェイダウェイをやれる選手なんてすぐには出てこないだろうな
・ジダンのおっしゃる通り
今日のフットボール = アーティストが減りマシーンが量産された
フットボールをスポーツとゲームに切り分けてみよう
アーティスト達が愛するのはゲームの部分だ、そしてスポーツの部分にはさして関心が無い
(練習中でもボールを持っている時に最大限の幸せを感じ、ボールを使わない練習をするくらいなら死を選ぶ)
試合が訪れる度に何かしら新しいプレーを産み出そうとし、例えそのプレーがチームを勝利に導いたとしても、ただそれを繰り返すとなると飽きてしまう
彼等は退屈な事を続けて勝つくらいなら、何かしら新しい事を発明して負ける方がマシなんだ
かたやこのマシーン達はこのスポーツの為に製造された
ゲームの部分は二の次だ
運動性能によって選ばれ、何かが機能すればそれを永遠に繰り返し続ける事が出来る
収益を上げ、お金を稼ぐ為に最適化されている
現代のプロフットボールは金儲けの為にアーティスト達を殺してる
味気ないスタッツの為に美しさ、優雅さ、創造性を踏みにじっているんだ
Re.
俺が今好きな選手はモドリッチとイニエスタだし、少し前の時代だったらジズーとジーニョ(ロナウジーニョ)だった
ゲームの美しさを体現してくれるような選手達だったよ
今、新世代の選手達のプレーを見ててもワクワクさせてくれるような選手がいない
多分、ペドリ、カマヴィンガ、ムシアラくらいか
Re.
アメリカでフットボールが普及するにつれ事態は悪化してくだろうな
筋肉とスタッツはあいつらの大好物だしさ
・戦術だよ
まるで抜け目のない奴等がその戦術を進化させ続けてきた
リヌス・ミケルス、ヨハン・クライフ、ペップ・グアルディオラみたいなゲームチェンジャーが何人もいた
彼等はフットボールに革命を起こした
ミケルスは選手があらゆるポジションをこなし相手を混乱の渦に叩き込むトータルフットボールをもたらした
クライフはそれを更に推し進め、ポゼッションと複雑なパスワークを重視したティキタカを産み出した
そしてグアルディオラがバルセロナでそれを普及させ
誰もにパスこそが栄光への道を切り開く事が出来ると信じさせた
今のフットボールを数十年前のフットボールと比べるとよりテクニカルかつ戦術的になり、血の気が引くほど疲れるものになっている
90年代から2000年代初頭にかけてはひたすら激しいプレーとロングボール、そして時折見せる個人の輝きが試合の全てだった
ただ時間が経つにつれゲームはスマートになっていく
チームはポゼッション、プレス、複雑なパスパターンを重視し始め、試合は知恵とフィジカルの戦いになっていったんだ
かっての10番は素晴らしかった
アイデア豊富な天才が相手ディフィンダーをズタズタに切り裂いてしまう
でも今じゃそんな選手のプレーを見るのはユニコーンとレプラコーンの浮気現場に遭遇するくらい珍しい
チーム各々はバランスの取れたミッドフィールドのセットアップを好み、重宝される選手はなんでもそれなりに上手くやれる選手だ
ゲームは進化し続け、10番は血まみれの恐竜のように過去の遺物と化した
・アカデミーレベルでガラって様変わりしたんだからフットボールが昔と同じって事はないだろ
子供達は本当に昔より早い年齢からジム通いさせられる
スカウトだってテクニックがある上手い子供より、体の大きな子供に声をかけるしさ
アカデミーもなんだか若い子達をシステムにフィットする飼い慣らされたロボットのように型に嵌めていってるみたいだ
・ジダン大好きだけどナンセンスな事言ってるね
あいつ今試合に出てもピッチを支配すると思うよ
今日のフィジカルは前世代までのフィジカルと比べて素晴らしいってのはいささか誇張気味だと思う
現代の選手達のフィジカルなんて平均的なもんだよ
ベルナウド・シウバはどの世代でも体自体は強くなかったけど、現代でベストプレーヤーの一人だ
例えばストークはマッチョな選手を揃えてるから凍えるような水曜の夜にメッシはストーク相手に何も出来ないだろうって言ってるようなもんだ
確かにブラジルのロナウドみたいなフィジカルモンスターが試合を支配する事もある
だけどメッシのような小さな選手が王様になる事だってあるんだ
フットボールの面白い所ってそこだよ
・最近のフットボールがクソな理由がまさにこれ
創造性皆無の退屈なロボットみたいな選手達のプレーよりロナウジーニョやジダンのプレーの方がよっぽど好きだわ
Re.
いくらか同意するよ
ジダンやロナウジーニョみたいな天才達が持っていた誰も予想出来ないような閃きを奪い、全てが予測可能で個性の少ないよく整備されたシステムに置き換えられてしまった
確かにそっちの方がより効率的なんだろうな
チームのレベルもあらゆる面で上がっている
でもまあ、なんて言うか…時々すごく退屈に感じるんだよ
最近のフットボールって昔と比べて個性がある選手が減って弱くなったって言ってる奴もいるけど俺はそう思わない
今のビッグクラブが昔のビッグクラブと試合すりゃ圧倒するだろうさ
戦術の進化が著しく個人じゃもうどうこう出来ないレベルまで上がってきたってだけでさ
ttps://www.reddit.com/r/soccer/comments/14iiq3e/t%C3%A9l%C3%A9foot_zinedine_zidane_football_today/